
名前:Maybell(メイベル)
「重要なもの以外の全てを取り扱う」と謳う雑貨屋の店主をしている。店通りから一本奥に入った狭い路地、その角から三番目――この店に名前はなく、またこの店がいつからあったのかを正確に記憶する者も誰もいない。
ノート、鉛筆、栞、ボタン、小皿、掃除用具、果ては「片方だけになった手袋」や「メイベルとのお茶の時間」まで、店は元文具屋だった面影を残しつつ雑多な品物を取り扱っている。
もし客が探している品がこの店に置いていなかった時、この店主は「お前が重要としているからウチには無い」と屁理屈を言って帰らせる。
建物は小さな二階建て。一階が店舗となっている。フォロワー諸君には「洋風に魔改造された駄菓子屋」といえば伝わると思います。高い棚や積み上がった品々のせいで窓からの光が入りづらく、一階部は基本的に昼でも薄暗いため入り口にオイルランタンが常備されている。奥には小さな庭に繋がる裏口と、二階へ続く階段、それから使われていないキッチン、お茶をするための椅子と机がある。
二階は居住スペース。特に説明することが無いほどの部屋ではあるが、一階店舗の雑多な様相とは相反して物は少なくさっぱりしている。
生活力が終わっている。
極度の出不精で家(兼店)から出ることを嫌うため、買い物などの外出すら億劫だとしている。基本客が持ってきてくれた物で食い繋いでいる。料理自体はできなくもないようだが特別美味い物が作れるわけでもない。得意料理は目玉焼き。
よく客に「おい茶ァ飲まねぇか」とパイでも食わすような勢いでお茶に誘ってくる。
お茶自体にこだわりがあるわけではないため、適当かつ豪快に淹れた茶(それも紅茶だったり緑茶だったりと様々である)を適当に出してくる。しかし特別何かを喋りかけるわけでもなく、勝手に雑誌など読み始めるのだから何がしたいのかはよくわからない。